ストーリー
ダニエル・カルダーは、高校で歴史の教師をしており、パートナーである医者のハリソン、養子の娘ジラと一緒に暮らしていた。ある日、コンビニ強盗の現場に遭遇したハリソンは、傷を負った店主を介抱しようとしていると、駆けつけた警官ポールに犯人と誤認され射殺されてしまう。ハリソンの死後、ダニエルとジラは心に深い傷を負う。自身もハリソンと同じ黒人であるジラは、白人である父ダニエルに複雑な心情を抱き始め、自分の生みの母親との再会を強く望むようになる。ジラの母親であるティアも、10代の時に育てることができず養子に出したジラと再び関わりを持ちたいと思うようになるが、その反面、黒人が射殺された事件の被害者の養女が、以前養子に出した娘だという事実が明るみに出ることが、市会議員になる目標を達成するにあたり、リスクとなってしまう可能性が……。一方、無実のハリソンを射殺した警官ポールは、自分のしたことに対する葛藤と厳しい現実に直面することになる。悲劇から強く立ち上がり、希望に向かって進んでいく中、交差する3つの家族が辿り着く終着点とは――。