レッドライン ~悲しみの向こうに

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「ER 緊急救命室」カーター役ノア・ワイリー主演、「ER」と同じくシカゴを舞台にした社会派ドラマ、独占日本初放送!
誤射事件がきっかけとなって3つの家族の運命が交錯する。悲しみを乗り越えた後に見える希望とは――。

見どころ

米国での問題に一石を投じる社会派ドラマ

原題にもなっている“Red Line”とは、物語の舞台となっている米イリノイ州シカゴを南北に走る鉄道のことを指す。シカゴは、米国内において最も多様な人種が生活し、経済的にも格差がある都市の1つで、本作ではシカゴの北部、南部、西部とそれぞれの地域に住む3つの家族の物語が描かれる。 米エンタメ業界誌バラエティは本作を「公正、人種による区別、身体的安全といった大きく広い概念は、私たち全員に関わる問題といえる。「レッドライン 〜悲しみの向こうに」は多くの人に伝わるシンプルなストーリーの力があり、痛みを伴う社会的な懸念を明らかにし、私たちの気持ちや考え方を変えるかもしれない」と評価した。また、米大手エンタメ業界誌のザ・ハリウッド・リポーターは、「野心的ドラマだ」と評している。製作総指揮を務めたケイトリン・パリッシュは、米日刊紙シカゴ・トリビューンのインタビューで「シカゴはアメリカの中でも未だに人種差別が最も残る大都市。同性愛者であり白人の父親と黒人の娘が同じ屋根の下で暮らすというアイディアは、人種によって分断されているアメリカが、どのように共存の道を歩んでいくのかを考察する興味深い機会になると思った。“Red Line”によって、分けられていると同時につながっている。そこに私たちのメタファー(暗喩・隠喩)がある」 と話した。また、米シカゴの日刊紙シカゴ・サンタイムズのインタビューには、「被害者遺族や警察官、その家族に至るまで、悲劇の深刻な影響を受けた全ての人々に向けて製作した。意図としては、隣り合って暮らしているが分断されているアメリカ社会の溝を埋めることだ」と語った。

名を馳せる実力派製作陣・キャストが集結

本作は、監督を務めた『13th -憲法修正第13条-』がアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた他、『グローリー/明日への行進』でゴールデン・グローブ賞監督賞にノミネートされた経歴を持つエヴァ・デュヴァネイが製作総指揮を務める。他にも「ママさん刑事ローラ・ダイヤモンド」や「リバーデイル」、「エバーウッド」など人気ドラマで製作総指揮を務めたグレッグ・バーランティ、「レジェンド・オブ・トゥモロー」、「ブラックライトニング」などで製作総指揮を務めたサラ・シェクターなど大物プロデューサーが製作総指揮に名を連ねる。また、「SUPERGIRL/スーパーガール」のケイトリン・パリッシュと『The View from Tall(原題)』のエリカ・ワイスらが脚本を担当する。監督には、「プリズン・ブレイク」や「24 TWENTY FOUR」など人気ドラマの監督を務めてきたケヴィン・フックス、第92回アカデミー賞短編アニメ賞を受賞した『Hair Love(原題)』の監督・脚本など製作を務めたことで知られるマシュー・A・チェリー、『コーチ・カーター』や「7人の検事」など黒人を題材にした作品の監督を多く務めてきたトーマス・カーターらが演出を手掛ける。「ER 緊急救命室」のノア・ワイリーを始め、キャスト陣も実力派揃い。ゲストスターとして、「イン・トリートメント」でプライムタイム・エミー賞ドラマ部門ゲスト男優賞を受賞し、『バンブルビー』などに出演したグリン・ターマン、『ターミナル』や「クローザ―」に出演したことで知られるコリー・レイノルズ、「I'll Fly Away(原題)」でゴールデン・グローブ賞テレビドラマ部門主演女優賞を受賞した経歴を持つレジーナ・テイラーが登場。

俳優陣の心揺さぶられる演技

主演を務めるのは、「ER 緊急救命室」の新米ドクター・カーター役でブレイクし、ゴールデン・グローブ賞やプライムタイム・エミー賞などで助演男優賞にノミネートされた経験を持つ、ノア・ワイリー。彼が演じたのは。第1話でパートナーを失い、ショックのあまり激しく号泣し怒りに震えながらも、娘を育てるために立ち直ろうと模索し奮闘するダニエル役。そんな複雑で難しい役どころについてワイリーは、インタビューに対し「最初に脚本を読んだ時は、激しい感情に襲われた。これまでにこれほど感情を揺さぶる脚本を読んだことはない。本作について落ち着いて話すことさえできないほどだ」と答えている。米日刊紙ワシントン・ポストは「ノックアウト級のパフォーマンスだ」とノアの演技を絶賛。視聴者を驚かせるような感情表現の豊かさ、エネルギーと威厳を感じさせる演技は見事。教師として子供たちに語りかけるセリフにも多くの想いが込められており、心揺さぶられる。養子の娘ジラを演じるのは、アリーヤー・ロイヤル。父親を慕っているものの、事件後は黒人と白人という人種の壁を感じ、複雑な心情の変化を演じきっている。シカゴ・サンタイムズは、ジラの「もっと家族が欲しいの」というセリフを紹介。セリフにも複雑な感情が現れており、見ている側の感情に訴えかける。

ストーリー

ダニエル・カルダーは、高校で歴史の教師をしており、パートナーである医者のハリソン、養子の娘ジラと一緒に暮らしていた。ある日、コンビニ強盗の現場に遭遇したハリソンは、傷を負った店主を介抱しようとしていると、駆けつけた警官ポールに犯人と誤認され射殺されてしまう。ハリソンの死後、ダニエルとジラは心に深い傷を負う。自身もハリソンと同じ黒人であるジラは、白人である父ダニエルに複雑な心情を抱き始め、自分の生みの母親との再会を強く望むようになる。ジラの母親であるティアも、10代の時に育てることができず養子に出したジラと再び関わりを持ちたいと思うようになるが、その反面、黒人が射殺された事件の被害者の養女が、以前養子に出した娘だという事実が明るみに出ることが、市会議員になる目標を達成するにあたり、リスクとなってしまう可能性が……。一方、無実のハリソンを射殺した警官ポールは、自分のしたことに対する葛藤と厳しい現実に直面することになる。悲劇から強く立ち上がり、希望に向かって進んでいく中、交差する3つの家族が辿り着く終着点とは――。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

ダニエル・カルダー/Daniel Calder

医師のハリソンのパートナーであり、養子の娘ジラの父親。高校の歴史教師として働いている。

ノア・ワイリー Noah Wyle

1971年6月4日、米カルフォルニア州生まれ。高校時代に演劇にめざめ俳優を志す。『ア・フュー・グッドメン』や『スウィング・キッズ』などの出演を経て、「ER 緊急救命室」の新米ドクター・カーター役に抜擢され、ブレイク。カーター役でゴールデン・グローブ賞やプライムタイム・エミー賞などで助演男優賞にノミネートされた経験を持つ。その後も、「フォーリング スカイズ」で主演を務めた他、「ライブラリアンズ」シリーズでは製作側としても活躍。私生活では、2度結婚しており、3人の子供がいる。

ティア・ヤング/Tia Young

ジラの生みの母親で、現在は鉄道の運転手である夫との間に息子がいる。

エマヤツィ・コーリナルディ Emayatzy Corinealdi

1980年1月14日、米ケンタッキー州生まれ。「ハンド・オブ・ゴッド」、『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』、『インビテーション』などに出演したことで知られる。主演を務めた『Middle of Nowhere(原題)』では、本作で製作総指揮を務めているエヴァ・デュヴァネイとタッグを組んでおり、サンダンス国際映画祭で評価された。

ジラ・カルダー・ブレナン/Jira Calder-Brennan

ダニエルとハリソンの養子。自身も黒人であることからハリソンが射殺されたことにショックを受ける。

アリーヤー・ロイヤル Aliyah Royale

2000年3月4日、米メリーランド州生まれ。短編映画『Attached at the Soul(原題)』を始めとした短編映画に多く出演し、経験を積む。2020年、「ウォーキングデッド」シリーズ最新作にレギュラー出演予定。

ポール・エヴァンス/Paul Evans

シカゴで働く警官。ハリソンをコンビニ強盗の犯人と誤認し、射殺してしまう。

ノエル・フィッシャー Noel Fisher

1984年3月13日、カナダ、バンクーバー生まれ。14歳の頃から演技の仕事をするようになり、「シェイムレス 俺たちに恥はない」、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン』などに出演。『ミュータント・タートルズ』でミケランジェロ役を演じたことで知られる。

作品基本情報

原題:The Red Line
データ:2019年/アメリカ/字幕/60分/全8話/HD作品
製作総指揮:グレッグ・バーランティ、エヴァ・デュヴァネイ、サラ・シェクター、ケヴィン・フックス、サニル・ネイヤー
出演:ノア・ワイリー、エマヤツィ・コーリナルディ、アリーヤー・ロイヤル、ノエル・フィッシャー