ストーリー
優秀なFBIプロファイラーとしてアカデミーを卒業した”フィッツ”ことジム・フィッツジェラルドは、久しぶりに家族との再会を果たし、卒業パーティーを楽しんでいた。しかしその夜、フィッツの自宅をFBI捜査官が訪れ、全米各地で起きている連続爆弾事件、通称ユナボマー事件対策本部への参加を依頼する。ここ6年間は沈黙を続けていたユナボマーだったが、最近再び活動を始めたというのだ。今回新たに送られてきた爆弾は3つ。以前よりも精度が上がり、破壊力も増した爆弾になっているという。さらにこの時、FBI捜査官50人が読んでも解読できなかったというユナボマーからの手紙を、フィッツは一瞬で解読してみせた。一度は断るも、フィッツは迷った挙句に再び家族としばしの別れを告げて、サンフランシスコへと向かうのだった。
フィッツが特別対策本部で求められていることは、何年も停滞しているプロファイリングを完成させること。現状では、低学歴の航空機整備士という犯人像が上がっているが、実際のところは決定的な手がかりはほとんど無く、明らかに捜査は暗礁に乗り上げていた。そこでフィッツはこれまでのプロファイルを全て破棄し、犯人が残した手紙や爆弾物を詳細に解析することで一から犯人のプロファイルを作り直すことを提案。しかし、従来の方法に固執する上層部は、フィッツのアプローチに一切耳を貸そうとしない。あくまでも既存のプロファイルを完成することにこだわり、ただ黙って従うよう命じるのだった。そんな中、ユナボマーは自身の論文を新聞に掲載すれば今後の爆破行為を止めるという交換条件を提示してくるのだった……。