僕はデヴィッド・リムだ。ヴィクター・タンを演じている。
このドラマは、アクションが満載だ。ロサンゼルス市警の特殊武装戦術部隊、通称SWATを描いた作品だから、パイロット版からアクションが見どころになっている。
僕が演じるタンは、後から追加されたキャラクターなんだ。別の役でオーディションを2回受けたんだけど、どちらも不合格だった。でも製作陣は僕のことを気に入ってくれて、僕のためにヴィクター・タンという役を作ってくれたんだ。タンは地元のビーチで育ち、サーフィンやスケボーが趣味のおおらかな青年なんだけど、仕事の時は違う顔になる。高度な訓練を受けたSWAT隊員だからね。
初めてSWATメンバーが登場する冒頭のシーンかな。すごく気に入っている。今まさに危険な現場に向かっているところなんだけど、"レイカーズの試合の予定は?"とか、"後半が始まるまでに事件を片づけよう"とか、仲間たちと雑談をしているんだ。でも、現場に到着する頃には臨戦態勢に入っている。そういう部分にタンの性格が表れていると僕は思うね。
タンには共感してもらえると思う。このドラマは多様性に富んだキャストを揃えていて、本当にすばらしいね。今の世界や警察をきちんと体現しているよ。実際の警察官に会うと、いろんな肌の色や人種の人たちがいることに気づくと思う。だから、ヴィクター・タンという警察官も、とても現実感のあるキャラクターだ。
警察に対して、心からの敬意を抱いたよ。数週間に及ぶトレーニングを受けたんだけど、本当にきつかった。本来なら、数ヵ月、数年かけてやるべきことだからね。だから、警察の人たちを、心の底から尊敬するよ。
現実的で、硬派なところかな。それにエミー賞を受賞した「ザ・シールド~ルール無用の警察バッジ~」で知られるショーン・ライアンや、一流監督であるジャスティン・リンが関わっている。すごく粋で、硬派で、リアルな作品だ。それにパイロット版は、これまでテレビでは見たこともないような美しい映像が楽しめる。
最高の現場だよ。みんな打ち解けているし、最初から相性の良さを感じた。シェマーのおかげだね。撮影の合間には、冗談を言い合ったり、写真を撮ったりして、楽しく過ごしているよ。