シーズン8では、これまでのどのシーズンよりも変化が起こるんです。本当に驚愕の展開になります。でもネタバレにならない程度に言えることは、あまりないんです。
それは予測していなかったです。パイロット版の脚本が素晴らしいということはわかっていましたが、契約時にはジェームズ・スペイダーがレイモンド・“レッド”・レディントンを演じることも知りませんでしたし、作品の流れを変えた他の多くの重要な要素もまだ謎のままでした。当時の私はエリザベスを演じることがどのような意味をもつことになるのか予測できませんでしたが、この役を得ることを本当に望んでいたことは覚えています。そして他にも私と同じような気持ちだった人もいたと思います。でもその年に読んだパイロット版の脚本の中では最高の出来だったので、勢いがついて、熱狂的なファンが増えるかもしれないと思いました
彼女はまだ真実を知りませんが、ロシアのスパイであるN13に関する説を解明しようとしていて、それが今シーズンの波乱を生むことになるんです。
この1年で学んだことは、人間は多くの苦しみに耐え忍ぶことができるということです。私たちは乗り越えないといけないことを乗り越えられる力があると思います。エリザベスが特に逆境に強いというわけではなく、選択肢がなかったり、良い選択肢が見つからないから、他の人よりも多くのことに耐えなければいけないだけなんだと思います。私は彼女の強さを軽視しているわけではなく、彼女だけが特別だというわけではないと言いたいんです。私たちのほとんどがそのような強さを持っているんです。
そのような質問をされた時、私はいつも「彼女は私と同じ目をしているわ」と言っています。それはこの質問を避けるためのずるい言い方だとわかっているんですけどね。でも、この8年間、一日の大半を費やして演じてきたキャラクターと自分を比較するのは、とても難しいんです。
とても多くのことが変わりました。この役を得たとき、仕事を始めてまだ数年しか経っていなかったので、映画やテレビの仕事に全然慣れていませんでした。でも8年間撮影現場で過ごす中で、現場で心地よくいることができるかどうかで、自分の演技や今作に対するアプローチに大きな違いが出てきたんです。 変わっていない事を特定するほうが難しいですね。
シリーズが進むにつれ、私はエリザベスの衣装について少しずつ意見を言うようになりました。シリーズの後半では、彼女はローブーツ、ジーンズ、Tシャツなどの黒の衣装を着ることが多くなりましたが、これは私と衣装担当のクリスティン・ビーンの判断なんです。彼女との仕事はとても楽しいです。私たちは決断が早く、常に同じことを考えています。私たちは詳細を伝えなくてもお互いの言いたい事が分かるんです。
日本の皆さん、この作品をご覧いただきありがとうございます。海外に行く時には、ぜひ日本にも訪れたいと思っています!
エリザベス・“リズ”・キーン/Elizabeth “Liz” Keen
困難な局面に遭遇しても冷静かつ勇敢に使命を果たす、強靭な意志と天性の勘を持ち合わせる有能な捜査官。訓練所を卒業してFBIに初出勤するという日にレディントンを尋問する大役に指命される。シーズン4の最後でレイモンド・レディントンが彼女の父親だということがDNA検査によって明るみになったが、夫トム・キーンの死をきっかけに、これまで一緒にいたレディントンは偽者であったと知ることになり、密かに彼の調査を始める。さらには、母カタリーナも現れ、何も知らないエリザベスの元へと近寄る。
メーガン・ブーン/Megan Boone
1983年4月29日、米ミシガン州生まれ。フロリダで演劇を学んだ後、「コールドケース」などのTVドラマへのゲスト出演を経て、『ブラッディ・バレンタイン』で映画デビュー。その他の出演作に『セックス・アンド・ザ・シティ2』などがある。TVシリーズでは、「LAW & ORDER: LA」で地方検事補ローレン・スタントン役を演じた。2016年4月、アーティストである婚約者との間に第一子となる女児を出産。妊娠中の撮影では、それを隠すのではなく、敢えて脚本に取り入れることになり、エリザベスの娘アグネスはこうして誕生した。その後、環境問題への意識を高める活動に取り組んでいる。2017年1月に慈善団体「キャロラインアグネス」を設立。団体名は自身の娘とエリザベスの娘の名前から。