カテゴリ: S.W.A.T.

S.W.A.T.「S.W.A.T. シーズン4」 シェマー・ムーア(ダニエル・“ホンドー”・ハレルソン役) オフィシャルインタビュー

コロナ禍でのシーズン4の撮影はいかがですか?   
swat_interview_01.jpg

テレビシリーズの中では「S.W.A.T.」がコロナ禍で最初に撮影を再開したと聞いている。僕たちはモルモットだなんて冗談を言い合っている。「S.W.A.T.」で実験して他の番組もどうするか決めれば良いってね。でも撮影は順調に進んでいて、そのことを誇りに思っている。

 

厳しいルールに従っているよ。8月初旬に撮影が開始した時には、キャストとともに週3回、火曜、木曜、土曜日に検査を受けていた。でも「S.W.A.T.」はアクションシーンで接触が多いこともあり、今は安全のために毎日検査を受けている。1日に1回の時もあるし、2回検査することもある。仕事には車で行くが、降りる前に体温を測られる。その後メイク用のトレーラーに行く前に、今度は両方の鼻の穴に綿棒を突っ込まれて検査される。脳みその中を引っかき回されている気分になるね(笑)。検査の種類によってはコップの中に唾液を吐き出す時もある。でも安全のために対策を取ることは良いことだ。そして撮影の仕方も工夫されている。150〜200人のスタッフが3つのチームに分かれて撮影をしている。撮影中もソーシャルデイスタンスを保って、カメラが回っていない時はマスク着用が義務付けられている。撮影スタッフはマスクとフェイスシールドを着用。加えて青と緑のレインコートのような防護服と手袋も身につけて、できる限りの対策を取ってみんなの安全を守っている。

 

シーズン4の第1話「3世代の17歳」は世の中の現状をそのまま取り入れたエピソードだ。「S.W.A.T.」のスリル満点の楽しいアクションや例のテーマソングも健在だけれど、現実に起きていることをストーリーに取り込んだ。今までも学校での銃乱射、麻薬取引、警官の自殺、人身売買など社会問題を扱ってきた。2020年はコロナやジョージ・フロイド、アマード・アーベリー、ブリオナ・テイラー、ジェイコブ・ブレイクらへの人種差別による悲劇が起こり世界中の関心を集めた。これらは間違っていて決して起こってはならないことだ。僕らはみんな同じ人間で、黒人、白人、アジア系、ラテン系、肌の色は関係ない。目で色は見えるけれど、色ではなく人間そのものを見るべきだ。「S.W.A.T.」ではそのことを伝えようとしている。

 

 

swat_yr4_#67(4-1)_SWAT2017_S04_Eps401_jpg_35_10218257.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてシーズン4の第1話ではまさにジョージ・フロイドや1992年のロサンゼルス暴動のことを取り上げる。ロスの暴動で警官に暴行を受けたロドニー・キングと、その28年後に同じく警官の暴行によって起きてしまったジョージ・フロイドやブリオナ・テイラーらの死を扱ったエピソード。また事件に対する抗議運動や黒人と警察の分断についても語られる。黒人のホンドーが警察として公正に前向きに変化を求めて黒人コミュニティーを救おうとする。警察と一般市民の分断、そして今アメリカや世界で何が起こっているか。これらのことが語られる。すごく大胆な試みだけれど、とても大切なことで、「S.W.A.T.」はこの物語を語るのにぴったりの番組。なぜなら、僕らはニュースで毎日目にする警察のユニフォームを着て演じているから。そして視聴者に思いが通じ、そこから学んでもらい、共感を誘い、みんなの一体感が得られることを望んでいる。多くを求めているようだが、とても意義のあることだ。

 

 

 

 

第1話以外のシーズン4の見所について教えてください。         
swat_interview_03.jpg

今シーズンもとても楽しくてエキサイティングな内容になっているよ。引き続きアクションもすごい。ホンドーは警官でいることに葛藤を覚え、家族もダリルのことで苦しむことになる。彼の父親が現れて緊迫した状況になってしまうんだ。ホンドーは黒人の警官として、警察の体制を変えていけるか悩む。チーム内の仲間意識や対立も描かれ、ストリートの母親もまた登場する。多様な方向にストーリーが展開するけれど、それぞれのエピソードはスリリングで楽しく、かつ人々の心に響くような意味のある力強いメッセージを抱えている。このようなバランスのある作品に出演できることは、俳優にとってはまさに夢のようなことだ。「S.W.A.T.」は視聴者に影響を与えられるような番組で、ただ派手なだけのエンタメ作品ではない。本当に大切なことをメッセージとして届けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京で撮影したエピソード(シーズン3第13話「液体らしく」)は、とても評判が良かったです。実際の撮影はどうでしたか?           
SWAT_313-20191125-YK_1428_f.jpg

すごく楽しかった!雨が降って寒かったけれど、東京で撮影できて本当に良かった。これまでのキャリアで色んなことをやってきて、とても恵まれていて感謝しているけれど、こんなことが実現するなんて。自分がリーダーを務めるテレビ番組が、日本でこんなにも愛されて東京での撮影が現実となった。渋谷の交差点とか日本でロケができるなんて、通常では考えられないことだ。まさに夢が叶った。みんなすごく親切で、食べ物も美味しかったし、東京は実に素敵な場所だ。こんなに素晴らしいことが自分の人生で起きるなんて、想像できなかったけれど、日本のみんなが実現させてくれたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本でシーズン4の放送を心待ちにしているファンに、メッセージをお願いします。           

日本のファンのみんな、シェマーだよ。スーパー!ドラマTVを観てくれてありがとう。過去3シーズンに渡って応援してくれて感謝している。これから放送されるシーズン4はすごい内容になっているよ!そして去年は東京で「S.W.A.T.」の撮影をさせてくれて本当にありがとう。長年の夢が叶った瞬間だ。みんな優しくて僕たちに良くしてくれた。まさに特別な体験だった。シーズン4も素晴らしい内容になっているから、見逃せないよ!

 

「Much love to you always, See you soon!」

いつも応援ありがとう!また近いうちに会おう!

 

 

 

 

 

シェマー・ムーア Shemar Moore

「S.W.A.T.」 ダニエル・“ホンドー”・ハレルソン役

 

1970年4月20日、米カリフォルニア州生まれ。数学教師の母親と一緒にデンマークとバーレーンで育つ。7歳でアメリカに帰国。サンタクララ大学でコミュニケーション学と演劇芸術学を専攻する。在学中はモデルのバイトをして生活費を稼いだ。1995年にシットコム「Living Single(原題)」で俳優デビュー。2005年から11シーズンに渡って出演した「クリミナル・マインド」のデレク・モーガン役で人気テレビ・スターの座を不動のものにしたが惜しまれつつ降板、その後本作への出演が決まる。2018年からは『デス・オブ・スーパーマン』、『レイン・オブ・ザ・スーパーメン』、『The Death and Return of Superman(原題)』、『ジャスティス・リーグ:ダーク アポコリプス・ウォー』に声優として出演している。