ベター・コール・ソウルシーズン2

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米TV界で各賞受賞の傑作ドラマ「ブレイキング・バッド」の人気キャラクター、
ソウル・グッドマンを主人公にした「ブレイキング・バッド」の前日譚ドラマ、シーズン2を日本初放送!!
大人気ドラマ「ブレイキング・バッド」の前日譚ドラマ

作品解説

全米の評論家から絶賛され、視聴者にも熱く支持された傑作ドラマ「ブレイキング・バッド」で、脇役ながら大いに人気を博したキャラクター、ソウル・グッドマンを主人公にした前日譚ドラマ、それが「ベター・コール・ソウル」である。「ベター・コール・ソウル」では、シカゴでちっぽけな詐欺を繰り返していたチンピラ犯罪者のジミー・マッギルが、いかにして安っぽいTVコマーシャルで素性の悪そうなクライアントを多数惹きつけて商売するかたわら、犯罪界に顔を利かせて違法すれすれの仕事もいとわないで器用にこなす弁護士ソウル・グッドマンになっていったかというオリジン・ストーリーが語られていく。

「ブレイキング・バッド」から引き続いてタイトルロールのソウルの前身、ジミーを演じるのはボブ・オデンカーク。街のチンピラから犯罪者まがいの仕事も引き受ける世慣れた弁護士に転身することになる主人公の多面性を巧みに演じている。ジミーの人生に深く関わることになる元刑事マイク・エルマントラウトを演じるジョナサン・バンクスも「ブレイキング・バッド」からの続投。いぶし銀のような存在感は相変わらずである。「ブレイキング・バッド」の人気キャラクターを主役にしたTVシリーズということで、全米では視聴者の期待と注目度を集め、米AMC局で放送されたシーズン1第1話は688万人が視聴。ベーシック・ケーブル局ドラマ第1話の視聴者数で最高記録を更新するという快挙を遂げた。テレビ評論家たちもこぞって絶賛し、「ベター・コール・ソウル」は、高い評価を受けていたオリジナル・シリーズに勝るとも劣らないという稀有なステータスを確立。AMC局の看板ドラマの1つとなっている本作は、現在シーズン3まで公開済み。すでにシーズン4の放送は決定しており、2018年を予定している。

シーズン2では、ジミーが弁護士としてのアイデンティティを問われる経験をすると同時に、女友達のキム、そして兄のチャックとの関係にも変化が訪れる。一方、マイクは偶然知り合ったナチョを通して、メキシコ人の犯罪組織との関わりが出来てしまう……。
シーズン1に登場したドラッグ・ディーラーのトゥコ・サラマンカやナチョ・バルガに加え、シーズン2では、トゥコの伯父でナチョのボスであるヘクター・“ティオ”・サラマンカや、トゥコの従兄弟で非情なレオネル&マルコ兄弟、クレイジー・エイトといった「ブレイキング・バッド」ではおなじみのキャラクターも登場する。

注)初回放送当時の情報となります

シーズン2 見どころ

ジミー、大手法律事務所の弁護士となる?

シーズン1の終盤で、介護付き施設、サンドパイパー・クロッシングが居住者の老人たちを搾取していた事件の集団訴訟を取り付けたジミーだが、ハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)と共に集団訴訟を請け負う事になった大手法律事務所デイヴィス・アンド・メインで職をオファーされるものの、断ってしまう。今回のシーズン2では、ジミーが考え直してデイヴィス・アンド・メインに就職。サンドパイパーの訴訟を担当していくことになるが、違法すれすれながら独創的なやり方で仕事をするのが得意なジミーが、昔ながらのやり方で仕事が進められるお堅い法律事務所でいかに生き延びていくかが見ものとなる。

ジミーをめぐる人間関係も新たな局面へ

HHMの弁護士キム・ウェクスラーは、ジミーの良き理解者で何かと助けになってくれる女友達だが、シーズン2では、友人以上恋人以下のようなジミーとキムの2人の関係に変化が訪れる。性格的にも仕事に対する姿勢も正反対なジミーとキムの微妙に揺れ動く関係を、ボブ・オデンカークとレイ・シーホーンがニュアンス豊かに演じ、恋愛ドラマには興味が無い視聴者でも2人の恋の行方を見守りたくなること請け合いである。一方、シーズン1第9話で、ジミーの庇護者のふりをしながら実は不良だった弟が弁護士になったことを苦々しく思い、ジミーの出世を妨げようとしていたことが判った兄のチャックは、ジミーが有能な弁護士であることを証明してみせた後も、何かと横槍を入れる。それでも兄を憎むことができないジミー。シーズン2では、ジミーとチャックの兄弟の確執がさらに掘り下げられて描かれる。

メキシコ人麻薬組織の抗争に巻き込まれるマイク

シーズン1では、ジミーと協力し合う機会も多かったマイクだが、シーズン2では、ジミーがお堅い弁護士事務所に就職したこともあり、接点が少なくなる。代わりに、ボディガードとして雇われた際に出会ったナチョと深く関わることになってしまう。警察官としての矜持を備え、極力人を傷つけないことをモットーにしているマイクが、自分の利益を守るためなら罪の無い人間を平気で殺す酷薄なメキシコ人ギャングたちにいかに対抗していくのか?フィルムノワールを想起させるようなマイクのストーリーもシーズン2の大きな見どころになっている。

「ブレイキング・バッド」でおなじみのキャラクターがさらに登場

「ベター・コール・ソウル」は「ブレイキング・バッド」の前日譚ということもあって、ソウル・グッドマン=ジミー・マッギルとマイク・エルマントラウトの他にも、「ブレイキング・バッド」に登場したドラッグ・ディーラーのトゥコ・サラマンカが出てくるが、シーズン2ではさらにトゥコの伯父のヘクター・“ティオ”・サラマンカや、トゥコの従兄弟、レオネル&マルコ兄弟、クレイジー・エイト、武器商人のローソンなどが登場する。

ストーリー

ネブラスカ州のショッピングモール。ソウル・グッドマンは現在、シナモンロールのチェーン店の店員としてひっそりと暮らしている。

時をさかのぼること2002年、ソウルはアルバカーキで本名のジミー・マッギルとして弁護士の仕事をしていた。ジミーは、介護付き施設が居住者の老人たちを搾取していた事件の集団訴訟をハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)と共同で請け負うことになった大手法律事務所デイヴィス・アンド・メインでの職を好条件でオファーされるが、せっかくのオファーを断ったばかりでなく弁護士の職自体を辞めようとする。ジミーが有能な弁護士であると信じている女友達のキム・ウェクスラーは、ジミーが滞在しているホテルまで出向いて弁護士廃業を思いとどまらせようと説得するが、ジミーに誘われてホテルのバーにいた株式仲買人の男を騙す詐欺ゲームに参加する。詐欺行為に思いの外スリルを感じたキムは、そのままジミーと一夜を共にする。

その頃、裁判所の駐車場係のマイク・エルマントラウトは、ドラッグ・ディーラーのナチョに処方薬を密売しているプライスのボディガードの仕事に出向くが、派手なペイントが施された新車のハマーを乗り付けたプライスに眉をひそめる。そのような派手な車で違法取引をすべきではないと諭すマイクに、気を悪くしたプライスは「どうせ何もしないボディガードに金を無駄遣いする必要はない」と立ち去る。マイクの同伴無しでナチョと取引していた際、新車を自慢したくて仕方がないプライスは、無防備にもナチョに車内を覗かせて車の登録証に書かれた住所を盗み見られた事にも気づかない。間もなく、ナチョに家を荒らされて処方薬だけではなく大切にしていたベースボール・カードのコレクションを盗まれたプライスは、後先も考えずに警察を呼んでしまう。プライスが処方薬を不法に所持していた事が警察にバレることを恐れたマイクは、ジミーに助けを求める……。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

ジミー・マッギル/Jimmy McGill (声:安原義人)

ニューメキシコ州アルバカーキで開業している弁護士。報酬の少ない公選弁護人の仕事がほとんどであるため常に金に困っており、ネイルサロンの奥の薄暗い小部屋を事務所兼居住場所にしていたが、介護施設居住の老人たちを原告とする集団訴訟をハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)と共同で担当する大手法律事務所の職を得る。学は無いが、世慣れていて勘が良いのが取り柄。調子が良くて軽薄に見える時もあるが、誠実で情にもろい一面も持ち合わせている。映画ファンであるらしく、映画の中の台詞を引用するのが好きである。

ボブ・オデンカーク Bob Odenkirk

1962年10月22日、米イリノイ州生まれ。大学在学中にラジオ局のコメディ番組の脚本を書き始める。1987年、「サタデー・ナイト・ライブ」にライターとして雇われ、キャストとしても出演。その後もコメディ番組のライターとして活躍するかたわら、「ラリーのミッドライフ★クライシス」や「ママと恋に落ちるまで」など多数のコメディ・シリーズにゲスト出演し、その後、「ブレイキング・バッド」のソウル・グッドマン役で大ブレイク。同役は多大なる人気を博し、本作の制作に至る。他の出演作にはTV「FARGO/ファーゴ」、映画『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』などがある。

マイク・エルマントラウト/Mike Ehrmantraut (声:有本欽隆)

ジミーが通う裁判所の駐車場係。元フィラデルフィア市警察勤務の刑事で口数は少ないが、発言はすべて核心を突いている。眼光が鋭く、相手に一目を置かせる迫力がある。ジミーとは最初、駐車料金のことで対立するが、行方不明になったクライアントを探すジミーに的確なアドバイスをして以来、互いに何となく親しみを覚えるようになる。フィラデルフィア市警察の汚職絡みで謀殺された息子の妻と娘を非常に大切にしている。処方薬を違法に売る男のボディガードを務めたことをきっかけにメキシコ人ドラッグ・ディーラーたちと関わり合いになってしまい……。

ジョナサン・バンクス Jonathan Banks

1947年1月31日、米ワシントンD.C.生まれ。インディアナ大学在学中はクラスメイトだったケヴィン・クラインと舞台劇「三文オペラ」の上演に参画したが、ミュージカル「ヘアー」の移動公演マネージャーになるために大学を中退。その後、舞台出演を経て、1976年にTV映画「The Macahans(原題)」でTV俳優デビュー。『48時間』、『グレムリン』などの映画の脇役を務めた後、「WITHOUT A TRACE」や「ER緊急救命室」をはじめとする多くのドラマにゲスト出演している。「ブレイキング・バッド」の当たり役マイク・エルマントラウト役でエミー賞助演男優賞にノミネートされた。

チャック・マッギル/Chuck McGill (声:羽佐間道夫)

ジミーの兄で、大手法律事務所、ハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)の共同経営者。法曹界でも名の知れた辣腕弁護士だったが、とある過敏症のせいで家に引きこもるようになってしまう。電気を完全に遮断した自宅から一歩も外に出ようとしないため、弟のジミーが食料や日用品の買出しなどの面倒をみている。ジミーの庇護者のようにふるまっていたが、実は不良上がりで学の無いジミーが弁護士として成功をおさめ始めた事を苦々しく思っていたことが明らかになる。

マイケル・マッキーン Michael McKean

1947年10月17日、米ニューヨーク州生まれ。カーネギーメロン大学在学中に知り合ったデヴィッド・L・ランダーらと卒業後にコメディ・グループ、ザ・クレディビリティ・ギャップを結成。1976年、ゲイリー・マーシャル製作総指揮によるTV「ラバーン&シャーリー」でランダーと共に出演してブレイクを果たす。ミュージシャンとしての才能を活かした『スパイナル・タップ』や『みんなのうた』などのコメディ映画や、「ラリーのミッドライフ★クライシス」や「LAW & ORDER」などのTVシリーズにゲスト出演し、印象的なキャラクターを演じている。

キム・ウェクスラー/Kim Wexler (声:朴璐美)

ハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)所属の弁護士。不遇なジミーを気の毒に思い、何かと力になってやろうとする。ジミーとは友人以上恋人以下のような関係を保ってきているが……。

レイ・シーホーン Rhea Seehorn

1972年5月12日、米バージニア州生まれ。アートを専攻したバージニア州立ジョージ・メイソン大学で、演劇に興味を持つ。1990年代終わり頃から短編映画や低予算映画への出演を始める。ゲスト出演作には「クローザー」や「リーガル・バディーズ フランクリン & バッシュ」などのTVシリーズがある。幼い頃に日本の厚木に住んでいたことがあり、当時大好きだったアイドルはピンク・レディー。

ハワード・ハムリン/Howard Hamlin (声:井上和彦)

ハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)の共同経営者。常に高級なスーツを隙なく着こなし、いかにもエリートな雰囲気を漂わせている。ジミーには常に冷たい態度を取っていたため、ジミーに恨まれていたが、後に、ジミーの兄、チャックの指示に従っていただけに過ぎなかったことがわかる。

パトリック・ファビアン Patrick Fabian

1964年12月7日、米ペンシルベニア州生まれ。ペンシルベニア州立大学で演劇を専攻し、さらにカリフォルニア州立大学ロングビーチ校で修士号を取得。1992年の俳優デビュー後、「NCIS ネイビー犯罪捜査班」や「クリミナル・マインド」、「SCORPION/スコーピオン」、「GRIMM/グリム」などにゲスト出演を果たしている。

ナチョ・バルガ/Nacho Varga (声:青山穣)

非情で凶暴なドラッグ・ディーラー、トゥコ・サラマンカの手下の1人。トゥコより冷静で実務的である。処方薬の違法取引相手のボディガードをしていたマイクと知り合いになるが、プロに徹して賢明な仕事をするマイクに一目置いている様子。

マイケル・マンド Michael Mando

1981年7月13日カナダ生まれ。モントリオール大学で国際関係学を専攻するが、ドーソン・カレッジで演劇専攻に変えて優秀な成績で卒業。カナダのミニシリーズ「ラスト・クルセイダーズ」で俳優デビュー後、カナダのテレビドラマを中心に活躍。BBCアメリカがカナダで撮影したドラマ「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」ではヒロインの元彼ヴィック役を演じ、注目を集めた。