ストーリー
ネブラスカ州のショッピングモール。ソウル・グッドマンは現在、シナモンロールのチェーン店の店員としてひっそりと暮らしている。
時をさかのぼること2002年、ソウルはアルバカーキで本名のジミー・マッギルとして弁護士の仕事をしていた。ジミーは、介護付き施設が居住者の老人たちを搾取していた事件の集団訴訟をハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)と共同で請け負うことになった大手法律事務所デイヴィス・アンド・メインでの職を好条件でオファーされるが、せっかくのオファーを断ったばかりでなく弁護士の職自体を辞めようとする。ジミーが有能な弁護士であると信じている女友達のキム・ウェクスラーは、ジミーが滞在しているホテルまで出向いて弁護士廃業を思いとどまらせようと説得するが、ジミーに誘われてホテルのバーにいた株式仲買人の男を騙す詐欺ゲームに参加する。詐欺行為に思いの外スリルを感じたキムは、そのままジミーと一夜を共にする。
その頃、裁判所の駐車場係のマイク・エルマントラウトは、ドラッグ・ディーラーのナチョに処方薬を密売しているプライスのボディガードの仕事に出向くが、派手なペイントが施された新車のハマーを乗り付けたプライスに眉をひそめる。そのような派手な車で違法取引をすべきではないと諭すマイクに、気を悪くしたプライスは「どうせ何もしないボディガードに金を無駄遣いする必要はない」と立ち去る。マイクの同伴無しでナチョと取引していた際、新車を自慢したくて仕方がないプライスは、無防備にもナチョに車内を覗かせて車の登録証に書かれた住所を盗み見られた事にも気づかない。間もなく、ナチョに家を荒らされて処方薬だけではなく大切にしていたベースボール・カードのコレクションを盗まれたプライスは、後先も考えずに警察を呼んでしまう。プライスが処方薬を不法に所持していた事が警察にバレることを恐れたマイクは、ジミーに助けを求める……。