ベター・コール・ソウルシーズン4

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米TV界で各賞受賞の傑作シリーズ「ブレイキング・バッド」の人気キャラクター、
ソウル・グッドマンを主人公にした「ブレイキング・バッド」の前日譚ドラマ。
犯罪弁護士”ソウル・グッドマン”誕生のきっかけが明らかになる! シーズン4を日本初放送!

シーズン4 見どころ

ジミーが“ソウル・グッドマン”になる瞬間が訪れる

本作は2019年、プライムタイム・エミー賞主演俳優賞を含む9部門でノミネートされるなど人気はとどまることを知らない。今シーズンは、ジミー・マッギルが“ソウル・グッドマン”としての新たな人生に一歩ずつ近づいていく変容ぶりを描いた重要なシーズンとなっているだけに、本作前半の陽気なムードは一転し、コメディ感を残しつつもシリアスな空気が漂う。チャックの死による喪失感がジミーを襲う中、様々な悪巧みを企むようになった。やがて犯罪にも手を染めるようになり、彼は弁護士としての未来だけでなくキムとの関係をも危険にさらしてしまう世界に足を踏み入れることになる。本家「ブレイキング・バッド」と本作、両シリーズで製作総指揮を務めるヴィンス・ギリガンが今シーズンについて「シーズン4は最高だ。今まで以上にストーリーが濃く深くなっていくが、ユーモアも残されている。両シリーズが交わる部分がどんどん大きくなっていくんだ。本家とのさらなる大きなクロスオーバーが待っている。」と英Digital Spyで明かした。また、「本家「ブレイキング・バッド」に出てきても不思議じゃないようなシーンがいくつもある」と断言。さらに「ベストシーズンになるだろう」と内容の充実にも太鼓判を押している。ジミー演じるボブ・オデンカークは、「彼がソウルになるのを待っているなら、今シーズンがその時だ」とVarietyに語った。また、Entertainment Weeklyのインタビューにボブは、「ジミーがソウルになっていくことについては、楽しくて好きだった。ソウルを演じることは好きだけど、ソウルのことは好きじゃないんだ。」と答え、ジミーがソウルになっていく過程の複雑な心境を吐露した。「ブレイキング・バッド」により近づき、ソウル化が進むジミーの姿が描かれるシーズン4は必見。

謎の存在“ラロ”が登場! 本家「ブレイキング・バッド」とのつながりがついに明らかに?!

今シーズンには、熱心なファンなら聞き覚えのある名前が、新キャラクターとして登場する。「ブレイキング・バッド」では、ソウルの口から名前だけ飛び出していた、怪しいキャラクター、ラロ。ソウルの「ブレイキング・バッド」初登場回となった、シーズン2第8話「ソウルに電話しよう!」で描かれたもので、ソウルがウォルト(ブライアン・クランストン)とジェシー(アーロン・ポール)に拉致された際、ソウルが「ラロに頼まれたのか?」と叫んでいる。その後も、「ブレイキング・バッド」でラロが姿を見せたことはなかったものの、「いつかラロが登場するかもしれない」と期待するファンも少なくなかったようだ。ラロを演じるのは、舞台やTVで活躍するメキシコ系俳優のトニー・ダルトン。彼は「ブレイキング・バッド」の大ファンで、オーディションで選ばれたキャスト。ファン待望のキャラクターがどう描かれているのか見逃せない。

ストーリー

自動車事故で危うく命を落としそうになったキムと自分のしたことがキムを追い詰めることになっていたと自責の念にかられたジミーは、自分たちにとって本当に大切なものは何なのか再考し、野望を達成するまでの道のりの長さを思い知る。キムが事故で痛手を負い、回復するまで休んでいる間、ジミーはチャックにしてきたことを後悔し、謝罪して関係の修復を試みるものの、チャックは謝罪の申し出を拒絶。ほどなく病がぶり返し、電気が怖くなってしまったチャックは、全ての電磁波を取り除こうと家中の壁を叩き壊し、錯乱状態になった挙句、家に火をつけてしまう。

ジミーの法律免許が回復するまで、キムはジミーの仕事を見つけると言い、キムの家で過ごすジミーに1本の電話が入る。電話の相手は、チャックと共にハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)の共同経営者を務めるハワード・ハムリン。ハワードは、火事でチャックが死んだと言う。チャックの死に喪失感を抱えたジミーに追い打ちをかけるようにチャックは事故ではなく自殺したのではないかという話が浮上。突然の悲劇を受け入れることができず苦しむジミーとすっかりふさぎ込んでしまったジミーを見守るキム。一方、マイクはガスの指示により資金洗浄を頼んでいた人物が働くマドリガル社に、偵察のためセキュリティー・コンサルタントとして忍び込み、徹底した働きぶりを見せる。ガスはヘクターが救急車で運ばれた原因にナチョが関係しているのではと疑う。ハワードは、自分がチャックを会社から追い出したせいで自殺したかもしれないとジミーに言うと、ジミーは突然陽気になるのだった。チャックの死は、元同僚であるハワードとキムにも大きな打撃を与え、マッギル兄弟がきっかけで起こった2人の争いが再び激化してしまうのか?! そして、徐々にジミーがソウル・グッドマンに変容していく……。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

ジミー・マッギル/Jimmy McGill (声:安原義人)

ニューメキシコ州アルバカーキで開業している弁護士。報酬の少ない公選弁護人の仕事がほとんどであるため常に金に困っており、ネイルサロンの奥の薄暗い小部屋を事務所兼居住場所にしていたことも。学は無いが、世慣れていて勘が良いのが取り柄。調子が良くて軽薄に見える時もあるが、誠実で情にもろい一面も持ち合わせている。弁護士になる前は“滑りのジミー”として詐欺を働いていた過去を持つ。キムが推薦してくれた大手弁護士事務所デイヴィス・アンド・メインへ入社するが、訴訟に関してある一策を講じたことをきっかけに、追い詰められていくことに。その後デイヴィス・アンド・メインを辞めることを決意、キムと共同法律事務所を立ち上げることに。

ボブ・オデンカーク Bob Odenkirk

1962年10月22日、米イリノイ州生まれ。大学在学中にラジオ局のコメディ番組の脚本を書き始める。1987年、「サタデー・ナイト・ライブ」にライターとして雇われ、キャストとしても出演。その後もコメディ番組のライターとして活躍するかたわら、「ラリーのミッドライフ★クライシス」や「ママと恋に落ちるまで」など多数のコメディ・シリーズにゲスト出演し、その後、「ブレイキング・バッド」のソウル・グッドマン役で大ブレイク。他の出演作にはTV「FARGO/ファーゴ」、映画『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』などがある。また、『インクレディブル・ファミリー』に声優として出演するなど、様々な活躍を続けている。本作のジミー役でゴールデングローブ賞のテレビ部門主演男優賞に2016~2018年、2021年にノミネートされた。また、2019年プライムタイム・エミー賞主演男優賞にノミネートされている。2021年、最新出演作品『Mr.ノーバディ』では主演を務める。

マイク・エルマントラウト/Mike Ehrmantraut (声:菅生隆之)

ジミーが通う裁判所の駐車場係。元フィラデルフィア市警察勤務の刑事で口数は少ないが、発言はすべて核心を突いている。眼光が鋭く、相手に一目を置かせる迫力がある。ジミーとは最初、駐車料金のことで対立するが、行方不明になったクライアントを探すジミーに的確なアドバイスをして以来、互いに何となく親しみを覚えるようになる。フィラデルフィア市警察の汚職絡みで謀殺された息子の妻と娘を非常に大切にしている。処方薬を違法に売る男のボディガードを務めたことをきっかけにドラッグ・ディーラーたちと関わり合いになってしまい……。

ジョナサン・バンクス Jonathan Banks

1947年1月31日、米ワシントンD.C.生まれ。インディアナ大学在学中はクラスメイトだったケヴィン・クラインと舞台劇「三文オペラ」の上演に参画したが、ミュージカル「ヘアー」の移動公演マネージャーになるために大学を中退。その後、舞台出演を経て、1976年にTV映画「The Macahans(原題)」でTV俳優デビュー。『48時間』、『グレムリン』などの映画の脇役を務めた後、「WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!」や「ER 緊急救命室」をはじめとする多くのドラマにゲスト出演している。「ブレイキング・バッド」の当たり役マイク・エルマントラウト役でエミー賞助演男優賞にノミネートされた。2018年には『インクレディブル・ファミリー』に声優として出演したほか、オランダの映画『ウォリアー』にも出演。本作のマイク役でエミー賞ドラマ部門助演男優賞に、2015~2017年、2019年にノミネートされている。

キム・ウェクスラー/Kim Wexler (声:朴璐美)

ハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)所属の弁護士。不遇なジミーを気の毒に思い、何かと力になろうとする。ジミーとは長らく友人以上恋人未満のような関係を保ってきたが、前シーズンではついに関係に変化が。ジミーの行いにより降格となってしまうが、なんとか自力で這い上がろうとひたむきに努力を続ける。ジミーからの共同法律事務所立ち上げのオファーを受け、ハワードに退職届を提出した。

レイ・シーホーン Rhea Seehorn

1972年5月12日、米バージニア州生まれ。アートを専攻したバージニア州立ジョージ・メイソン大学で、演劇に興味を持つ。1990年代終わり頃から短編映画や低予算映画への出演を始める。ゲスト出演作には「クローザー」や「リーガル・バディーズ フランクリン & バッシュ」などのTVシリーズがある。幼い頃に日本の厚木に住んでいたことがあり、当時大好きだったアイドルはピンク・レディー。本作のキム役で2年連続サテライト賞テレビ助演女優賞を受賞したほか、2018年にはサターン賞テレビ部門助演女優賞を受賞した。2019年「トワイライト・ゾーン」に出演。

ハワード・ハムリン/Howard Hamlin (声:井上和彦)

ハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)の共同経営者。常に高級なスーツを隙なく着こなし、いかにもエリートな雰囲気を漂わせている。なぜかジミーには辛く当たるためジミーに敵視されていたが、後にジミーの兄チャックの指示に従っていただけに過ぎなかったことがわかる。

パトリック・ファビアン Patrick Fabian

1964年12月7日、米ペンシルベニア州生まれ。ペンシルベニア州立大学で演劇を専攻、さらにカリフォルニア州立大学ロングビーチ校で修士号を取得。1992年の俳優デビュー後、「NCIS ネイビー犯罪捜査班」や「クリミナル・マインド」、「SCORPION/スコーピオン」、「GRIMM/グリム」などにゲスト出演を果たした。2018年『30 Nights(原題)』に出演、2019年は『Extracurricular Activities(原題)』、「El Asesino(原題)」、2020年は『Send It!(原題)』に出演。

ナチョ・バルガ/Nacho Varga (声:青山穣)

非情で凶暴なドラッグ・ディーラー、トゥコ・サラマンカの手下の1人。トゥコより冷静で実務的。処方薬の違法取引相手のボディガードをしていたマイクと知り合いになるが、プロに徹して賢明な仕事をするマイクに一目置いている様子。

マイケル・マンド Michael Mando

1981年7月13日、カナダ生まれ。モントリオール大学で国際関係学を専攻するが、ドーソン・カレッジで演劇専攻に変えて優秀な成績で卒業。2008年の「The Boarder(原題)」で俳優デビュー後、カナダのテレビドラマを中心に活躍。BBCアメリカがカナダで撮影したドラマ「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」ではヒロインの元彼ヴィック役を演じ、注目を集めた。

グスタボ・“ガス”・フリング/Gustavo "Gus" Fring (声:堀内賢雄)

冷徹で頭が切れるマフィアのボスでドラッグ王。表向きは人気ファーストフード店“ロス・ポジョス”の経営者である。地域の麻薬組織元締めのヘクター・サラマンカとは敵対関係。

ジャンカルロ・エスポジート Giancarlo Esposito

1958年4月26日、デンマーク・コペンハーゲン生まれ。6歳までニューヨークのマンハッタンに定住した。10歳でブロードウェイ初舞台に立つ。1960年代から70年代初頭にかけて、ブロードウェイや映画で演技経験を積んだ。1998年のTVシリーズ「ホミサイド/殺人捜査課」で、エージェントのマイク・ジャデーロを演じたことで世間の注目を集めた。映画では『スクール・デイズ』を皮切りにスパイク・リー作品の常連となっている他、近年では『マネーモンスター』や『メイズ・ランナー:最期の迷宮』等に出演。本作のガス役でプライムタイム・エミー賞ドラマ部門助演男優賞において2019~2020年にノミネートされている。

作品基本情報

原題:BETTER CALL SAUL
データ:シーズン4・2018年/アメリカ/二カ国語&字幕/60分/今回シーズン4全10話/HD作品
製作総指揮:ヴィンス・ギリガン、ピーター・グールド、メリッサ・バーンスタイン、マーク・ジョンソン
出演:ボブ・オデンカーク、ジョナサン・バンクス、レイ・シーホーン、パトリック・ファビアン、マイケル・マンド
日本語吹き替え:安原義人、菅生隆之、朴璐美、井上和彦、青山穣、堀内賢雄