ストーリー
高校教師をしながら作家を目指すノア・ソロウェイは、妻のヘレンや高校生のホイットニーを筆頭とする4人の子供たちと、ロングアイランド島の避暑地モントークに住むヘレンの両親宅に滞在している間に、地元に住むウエイトレスのアリソンと出会う。アリソンは牧場を経営するロックハート家の長男コールと結婚していたが、4歳の息子ガブリエルを事故で亡くしてからはコールと気持ちのすれ違いを感じるようになっていた。小さな町であるモントークで何度か偶然に会ううちに魅かれ合うようになっていったノアとアリソンは、日帰り旅行に出かけた先のホテルで遂に一線を超えてしまう。それぞれ自分の伴侶を愛している2人は罪悪感を覚えながらも逢瀬を続けるが、やがて不倫の関係は周囲の知るところとなる。一時は、それぞれ元の鞘に戻ろうとするノアとアリソンだったが、互いへの想いを断ち切ることができず、ノアはヘレンと、アリソンはコールと、各々、離婚することを決める。
2作目の小説を仕上げるべく、ノアは、出版エージェントの紹介で水辺のコテージにアリソンと共に滞在していた。ヘレンとは離婚協議を進めていたが、互いの要求が折り合わず、苛立ちを覚える。ヘレンはノアが去ってから、ノアの親友、マックスと関係を持つようになる。大学時代から密かにヘレンに片思いしていたマックスが自分にぞっこんなのはわかっても、心の虚しさは消えない。一方、アリソンはコールが突然、コテージを訪ねてきたことに驚く。コールは、モントークに残してきた衣類を送るようアリソンに頼まれた同僚から半ば強引にコテージの住所を聞いて、衣類を届けに来たのだった。アリソンとコールはぎこちなく会話するが、互いに相手が自分のことを未だに気にかけている事を感じ取る。コールは、ロックハート牧場が人手に渡ってからはタクシーの運転手をして生計を立てていたが、弟のスコッティが、自分がアリソンと住んでいた家を勝手に売却しようと企んでいるらしいことに腹をたてる……。