本国アメリカでシーズン5第16話「ディープフェイク」が放送されたのが2022年4月10日のこと。このエピソードは「S.W.A.T.」通算100話目という、記念すべきエピソードとなった。1975年に放送された元祖「特別狙撃隊S.W.A.T.」が2シーズン全37話で終了したことを考えると、この通算100話突破は素晴らしきマイルストーンである。
配信サービスの隆盛で視聴者の地上波放送離れが続く中、そして、1話完結型の警察ものが数多く存在する中、「S.W.A.T.」が他のシリーズと一線を画す要素は何なのか? 主役のシェマー・ムーアが「S.W.A.T.」の成功と人気、通算100話達成の喜びについて、こう語っている。「タフガイやスーパー警察官が悪者を退治するストーリーは、世界中で人々の共感を得られる。それに加えて僕たちのシリーズが世界中で人気を博しているのは、何と言っても楽しいシリーズだからだ。血みどろでもないし、ダークでもない。とにかく楽しいんだ。映画館に行って『ワイルド・スピード』や『ジェイソン・ボーン』、『007』シリーズを見る感覚に似ている。僕たちはスーパー警察官に扮してカーチェイスやヘリコプター・チェイス、クールなファイトシーン、カッコいいことをして悪者を退治するんだ。そして、登場人物がダイバーシティーに富んでいることもポイントだ。黒人の僕が主役であるだけでなくアジア系、ラテン系のキャラクターもいる。シリーズの中で僕らはファミリーで、それが画面を通して伝わってくるんだよ。」
また、シェマー・ムーアは、シリーズが社会で起きていることと常に関連性を保っていることにも大きな誇りを持っている。「本作は時事問題も扱う。地に足がついたシリーズであり続けることは主役として、プロデューサーとして自分に大切なことなんだ。アイディアを提供する時はいつも、世の中で起きていることに切り込むべきだと言っているよ。楽しさとスリル満点のストーリーであるだけでなく、思いやりや人間性を含んでいる点も気に入っているんだ。」
そんな「S.W.A.T.」は通算100話目と同時期に、もう2つの嬉しいニュースも祝った。それは、シーズン6の更新とシェマー・ムーアの誕生日だ。いつも通りシェマー・ムーアは、ファン達に向けてツイッターでいち早くシーズン6の更新を報告。そのしばらく後に52歳の誕生日を迎えたシェマー・ムーアは、「S.W.A.T.」の公式ツイッターアカウントに多くのファンから祝福を受けた。その公式ツイッターアカウントには、「またメキシコに逃げたりしないでね。」というお願い付きのメッセージが送られたのも微笑ましい。